近年の東アジアにおけるアイデンティティ・ポリティックスと教育

※プログラムは都合により変更になる場合があります。

開催日時

9月9日(水) 16:00-17:00

会場

オンライン(Zoom Webinar)

概要

アジア太平洋諸国におけるアイデンティティと国民性をめぐる論争は、様々な歴史と文化に関わらず、各国共通して存在する緊張感をともなって、繰り広げられている。アイデンティティと国民性への単一的な見方は、文化的民族的多様性を包括する市民性と矛盾するかたちで不安定に存在する。多くの社会において、社会的不平等の高まりは移民へ対する懸念と恨みを生んでおり、植民地主義、帝国主義の記憶遺産は外国の干渉に対する憤りと「ヘゲモニー」を扇動する結果となっている。
国家の歴史のなかで何が忘却され、忌避されているのかを問うことは、何が記憶され続けているのかを考えることと同じくらい重要なことであろう。そうとするならば、近年のアジア太平洋諸国におけるアイデンティティの在り方と国民性を巡って、教育はどのような役割を担っているのだろうか。政治的アイデンティティの多様性と複雑性はどれほど各国の教育において取り上げられているのか。アジアにおけるアイデンティティ・ポリティックスにおいて、国によって異なる市民教育の在り方の意味とは何なのか。国民和解への可能性に満ちた「道具」、憎悪と分裂を生む危険な「武器」、我々が教育に担わすべき役割を考える。

登壇者

リン・ズビン (Tzu-Bin LIN )
国立台湾師範大学教授

エドワード・ヴィッカーズ(Edward VICKERS)
九州大学人間環境学研究院教授

岡野かおり (Kaori OKANO)
ラ・トローブ大学教授

進行役

レベッカ・ストレイティング(Rebecca STRATINGS)
ラ・トローブ大学

参加申し込み

ウェビナー参加希望者は下記のリンク(英語のみ)から参加の申し込みをお願いいたします。
https://latrobe.zoom.us/webinar/register/WN_JjvMCCZoSQayFlecIslGiA
本ウェビナーでは、開催の際、下記のリンクから質問、コメントを受け付ける予定です。
コード:J774を入力してご利用ください。Slido – www.slido.com

関連リンク

ラ・トローブ・アジア
https://www.latrobe.edu.au/events/all/education-and-the-politics-of-identity-in-east-asia-today
九州大学アジア・スタディーズ
http://asianstudies-kyushu.com/ja/
九州大学台湾スタディーズ
https://www.kyushutaiwanstudies.com

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